先週ネタの私の部屋の東芝エアコンRAS-H401Rの挙動がおかしく暖房が効きにくい件の改善対策をしました。
ネット上では他の型番でも暖房が効きにくいと言う話を散見されるので個体差では無いと考えています。
年式的には2021年頃で例の東芝の株が一部上場禁止になるとかの大騒ぎで、白物家電関連部署を身売りと言う話が出ていた頃だと思います。
多分、経験豊富な実力のある技術者が抜けてビギナーが開発し長年積み重ねたノウハウを失っていたいんじゃないですかね。
そうでなければこんな馬鹿げた不良品を世に出すわけ無いし、家にもう一台ある2013年製の東芝エアコンではこんな症状は発生していません。
先週報告の横にある時計の室温計とアプリによる読出し結果のエアコンが判定している室温の温度差の原因はエアコン内部の温度センサーの問題と予想しました。
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後で気が付きましたが、可能性として当時はコロナの電子部品不足で納期が遅れたので使われているサーミスタが代品で本来の設計とは異なる特性なのかもしれません。
従って現状での対策はこの方法しか無さそうです。
さらに後日動作中にフロントパネルを開けて確認。
メイン基板カバー自体が結構な温度になっている事を確認。
これから想像すると、メイン基板自体にパワートランジスタ的な物は無いがそこそこの発熱は有る様です。
またサーミスタを裏のスリットから空気を吸い出していると考えると、サーミスタのコネクタからの経路の関係でメイン基板を通過した空気を吸い出していると予想されます。
つまり高温になったメイン基板を通って来た空気の温度を計測していると考えられます。
やはり設計不良じゃないの?
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温度センサーの位置を確認する為に、ネット上から設置マニュアルをダウンロードし外装を全バラしました。
【必ずコンセントを抜く事】
センサー位置が不明だったので取り合えず全バラしましたが、実際には前面パネルを開け、配電盤カバーとメイン基板カバーを外し、前面パネルの表示や人感センサーのコネクタ1個を抜いてから前面パネルと外すだけでアクセス可能でした。
そして室温センサーのサーミスタを発見。
【前面パネルの中央可動部の中で発見】
前面はパネル可動用支柱で蓋になっていて画像に見えるスリット部周辺の空気で温度判定をしていますが・・・
そのスリットの奥に見える縦線の様な物は熱交換器・・・
こんな所に付ければ輻射熱で室温が本来の温度より高温で判定されるのは当たり前で、設計した奴はド素人の馬鹿なんじゃないかと・・・
事実、もう一台の2013年製エアコンの前面パネルをあけて確認したが、熱交換器周辺に室温センサーらしき物は有りません。
おそらく向かって右の配電板やメイン基板が有りそうなあたりの奥に設置されているのでしょう。
取り合えず正規の取り付け場所から外して直近の真上に角をはやしてみました。
【頭の上にニョッキリ突き出たのがサーミスタ】
これで稼働させてみましたが、やはりこの位置ではあまり改善しませんでした。
位置が高いので天井に籠った熱の影響を受けやすいのと、まだ熱交換器の上なので吸い込みとは言え影響は有ると思います。
この時室温との温度差が相変わらず+5度以上と不自然に感じられ、まさかとは思うが室温センサーと間違えて吹きだし温度センサーの値を読み込んでヒッチャカメッチャカな動きをしているのではと失礼な勘繰りをしてしまいました。
確認の為ヒートガンで角を狙って風を当ててみると、アプリの室温はしっかり50度以上とかになったので最悪のミスを犯していない事は確認できました。
流石にこれをやらかして居たら、もうねぇ~。。。。(笑)
と言う事で現状ではこれ以上の任意の場所に設置する事は不可なので、室温センサーのケーブルを延長する事にしました。
予備知識としてサーミスタは極性なしで周辺温度に合わせて抵抗値が変化する素子。
延長すると少なからず抵抗値増加して誤差が発生するが、サーミスタは高温になるほど抵抗値が下がる素子なので温度的にはマイナス補正になるのでむしろ好都合。
【ラジコンの60cmサーボ延長ケーブルを流用】
手持ちの機材でサーボ延長ケーブルの3Pコネクタの1個を切り落として強引に接合。
60cmは長すぎるかと思ったが、結果的にはもう少し長く欲しい位でした。
【赤白黒のツイストケーブルが延長した配線】
既存ケーブルに沿わせ設置されている配線フックで固定して配線。
向かって右端方向に配線を通して配電盤カバー上から取り出し、本体右側面に固定。
【見た目はともかくストレス無く動作する事が最重要】
出来ればもっと延長して壁に貼りたい所では有りますが・・・
これで動作させると室温22度辺りでもアプリの値は+1度程度の誤差。
勿論、シーリングファンファンを上方向に回して天井の風を循環した状態で計測。
あとは温風の吹き出し方向をセンサーの無い向かってやや左方向にして、真下から2段上向きで少し遠くを狙っての風向きに調整。
この辺りで結構良い感じになったと思います。
今までは稼働直後は結構な温風が強風で出てましたが、あっという間に弱くなったり強風でもただの送風になったり様子を見に行くと温風になったりで動作が不安定。
25度設定にしても室温はせいぜい19度程度までしか上がらない状況でした。
対策後は同じ25度設定でも24度以上まで上がる様になり、アプリは26度前後と+1度程度と判断していました。
とにかく、今までは自身の感覚とエアコンの動作が不一致でストレスを感じていましたが、対策によりほぼほぼ感覚通りの動作となりストレスフリーとなりました。
しっかしなぁ~、これ絶対に設計不良品だと個人的には思います。